2015年4月23日木曜日

【キッズ食育5】いい味覚は人生を豊かにする!


今日は、第5回目のメールになります。

お子さんの「良い味覚」が確立するお手伝いをするための取り組み、
「テイスティング(味見)」についてのお話です。



先日、年間メニューと、それに伴う学習内容の組み立てをお願いしている管理栄養士の渥美真由美先生と、打ち合わせをしていた時のことです。


紅茶を入れるレッスンを取り入れるかどうかのディスカッションで、
カフェインについ、お話していたときのことです。




「大人になると、コーヒーや、ミョウガなど、
苦みのあるものや、クセのある味の食材も、
食べられるようになったり、好んで食べるようになるのは、

あれって、大人になるに連れて、舌の感覚が鈍感になるからなんですよね。」



なんですってーーー!


大人になって、苦いものやクセのあるものが食べられるようになって
「大人になったな〜^^」
なんて実感していたのは、
単なる、「鈍感になっただけ」とは!


これも、幼児期には濃い味付けを避け、
薄味にするのがよい、と言われているのと関係するみたいです。


食育スクールのレッスンでも、
「味見」を大切にしています。



調味料ひとつひとつも味見しています。

味を感じる五感を育てるためのトレーニングです。


また、
表現の仕方も、感想も、様々で
子どもたちの反応はとても興味深いものがあります。






========

チーフトレーナーの爲我井あゆみです^^


今日はテイスティング(味見)について
お話しさせていただきます。



味覚には、「あまい(甘味)」「すっぱい(酸味)」「にがい(苦味)」「塩辛い(塩味)」
の4つに「うまみ」を加えて、5つの味があると言われています。

ですが、食べ物のおいしさを評価する機能は
生まれつき持っているものではなく固定されているものでもありません。


豊かな味覚を形成するのには“経験”が必要です。
特に3歳頃までにどれだけ多くの味を経験するかが
重要だと言われいます。
子どもの味覚は“育てる”のです。


小さな頃から濃い味を覚えてしまうと、
奥深い味覚の発達を邪魔してしまいます。


市販の子ども用ジュースやお菓子の味も保育者が美味しいと感じたら
味が濃い可能性があります。


最近の研究では、小さいころからいろいろな食べ物の経験(食経験)が
豊富な子どもほど、いろいろな食べ物をよく食べることがわかっています。

更に、胎児のころからの食経験が関係していることが、
研究からも明らかになりました。
胎盤を通じて胎児は食べ物の味覚を感じているのです。


冒頭のお話にも出てきたように、
子どもの味覚は大人の約2倍敏感なので、

刺激の少ない甘い味を好んで食べ、
苦い、すっぱいが苦手である傾向があります。


子どものころは、舌の感覚器官である味蕾(みらい)という細胞の数が多く、
舌全体にあります。

大人になると表面(上のあたり)にしかないので、
子どものほうが敏感なのです。


味蕾(みらい)は、生後から徐々に増えていって、
20歳頃にピークを迎え約9,000個になるそうです。

そこから徐々に減ってきて、80歳頃には約4,000個になってしまうとのこと。


また乳児に濃い甘味、塩味、旨味に慣れさせてしまうと、正常な味覚の育成と、健全な脳の発達を損ねる可能性もあるそうです。



ここまで少しかたい話になりましたが、
要するに子どもの味覚は大人次第ということですね^^


私たちが運営している「青空キッチン」のレッスンでは、
テイスティング(味見)も大切にしています^^


「よく、これ食べていい?」

と聞かれます^^


素材そのものの味を知ってほしいので、ひとつ返事でOKです!



ぱくっ!

また生で食べるものと
加熱してから食べるものでは味に変化があります。


子どもたちは、
「甘くなった〜」「柔らかくなった〜」


など、味覚だけでなく食感も楽しんでいます。



通い始めの生徒さんが
砂糖をなめて

「甘い〜♡」

といい、
塩をなめて、

「すっぱい〜><」

と言っていました。


砂糖と塩の味の違いがわかっていても、
表現の仕方を知らないのです。


なので大切なことの言葉の違いは訂正(硬く聞こえますがとびきりの笑顔で )
するようにしています。


「お塩はね、しょっぱいっていうんだよ〜^^」
という感じです^^


子どもたちの反応は、
特に驚きもなく、聞いてるか聞いてないかわからない程度で、
理解したのかな〜。。。

と心配になることもありましたが、
そんなときは、いつもお母様方の報告に助けられています!


<5歳の男の子>:

「お家で塩をなめて

『これ、すっぱいよ〜!あ!間違えた!しょっぱいだった!』

といっていましたよ〜」

と。


嬉しいです〜!!!!


スクールの生徒さんは、お砂糖もテイスティングしたがりますが
【鰹節】のテイスティングが大好きです!笑


出汁をとるために用意しておいた鰹節。
私が見ていない間に半分近く無くなっていたことがありました。

「こらーーーーーー!おいしい出汁がとれないよ〜!」と、

わざとその分量で出汁をとってテイスティングしてもらいました。


すると、いつもより薄い…と、
わかったみたいですよ!


ふふふ!そうでしょ?
味見ってほんの少しするのよ!でないと完成したときに
ショックだよね。。。!

と伝えました。


それ以来、「これ味見していい?」とちゃんと聞いてくれるようになりました^^


子どもの味覚は真っ白いキャンパスだとは、よく聞く言葉です。


旬の食材だったり
たくさんの味の経験をして

また、それをみんなで共有して
健やかな成長のプラスになればな、と思います。




あゆみ先生より
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食に興味をもってもらうため、
五感を育てるため、
「テイスティング」のほか、
「スメリング」(匂う)
「タッチング」(触る)
「ウォッチング」(観察する)
「エクスペアリング」(体験する)

を効果的に取り入れて、
カリキュラムを組み立てています。


味覚以外の感性も抜群になること間違いなしです!


子どもたちが大きくなってから、
感性豊かで、人生経験豊富な人生を送れるよう、
お手伝いできるのも、
キッズ食育トレーナーの醍醐味ですね!!!








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